弁理士・ネームチェンジャー®のヤマダってどんな人?
いきなりですが、私は弁理士試験に合格するまで15年かかった人間です(笑)
「オギャー!」と生まれた赤ちゃんが高校に入学するくらいの長い長い年月...。受験回数は14回。合格者の平均受験回数は5回くらい。だから、人の3倍の時間をかけてようやく資格をゲットしたわけです。「受験ヴェテ(受験のベテラン)」なんて、有り難くない称号も授かりました。
15年かかって合格する人って、あんまりいないんですよ。普通は5年やってダメなら諦める。ずるずると受け続けるけど受からない。このどっちかです。
でも、私は落ちても落ちても、一度も止めようとは思わなかった。執念とかではないんです。「自分は弁理士になるべき人間だ」と、勝手に思い込んでいました。だから、「続けてりゃ、いつかは受かるだろ」と高をくくっていたんですね。
最初は「ものづくり」の人でした
子どもの頃から化学が好きで、高校では理科部。学校の裏を流れる川の水の水質検査をしたり、仲間とアマチュア無線のアンテナや風力発電機を自作したり。
大学も化学科で有機化学を専攻。卒業後は化学メーカーの研究所で、写真フィルム用の化学物質を合成・量産化する仕事を6年間やっていました。フラスコの中ではうまくいく反応が工場ではまるで言うことを聞かない。「ものづくりは研究室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」(懐)
好きで飛び込んだ研究者の世界でしたが、際立った実績を上げることができず挫折…。自分に何ができるかを模索しました。その結果、「ものづくりをする人たちを外側から支えたい」と思って飛び込んだのが、特許の世界でした。
弁理士試験に挑戦するも何年経っても受からない...。転機となった恩師の言葉
化学メーカーから特許事務所に転職。それと同時に特許の専門家である弁理士になろうと、試験勉強を始めました。
昼は事務所で仕事、夜は予備校で勉強。自分ではがんばっているつもりだった。でも、何年勉強しても、まるで合格への道筋が見えてこない。途中で身体を壊して、事務所をやめたこともあります。
転機になったのは、予備校にやってきたゼミの先生。弁理士試験を1年で一発合格したメチャクチャ優秀な人です。
その年も試験は不合格。先生に今後のことを相談していた時に、こんなことを言われたんですよ。
「ヤマダさんは私より知識があります。でも、論文の書き方がすごく悪い。」
衝撃でした。知識が足りないから受からないと思っていました。それに自分は論文は得意なつもりだった。でもよくよく考えてみたら、受かってないんだから得意なわけない(笑)
マニアックな難問で飛び抜けた点を取れるので勘違いをしていたんですよね。反面、みんなが確実に得点を稼ぐ基本問題をボロボロ落としていた。これじゃぁ、受かるわけない。
そこから1年、知識の詰め込みをやめて、論文の書き方だけを磨いていきました。そしたら合格。弁理士試験で学んだのは法律ではなく、筋の悪い努力は報われない、ということ。それは、自分じゃわからないから、客観的に物事を見られる人に見てもらうべきだ、ということ。
この学びが私の今の仕事にも繋がっています。
ベテラン先生から言われた「あんたは自分の看板で仕事ができるか?」という言葉
そして、50歳の時、私は独立開業しました。遅すぎる独立。きっかけは、あるベテラン弁理士の先生のひと言でした。
「あんたは●●先生(当時のボス)のお陰で仕事をもらえているんだよな?あんたは自分の看板で仕事をできるのかい?」
お客さんからの評判は悪くなかった。それは自分の力だと思っていた。でも、そうじゃない?この話をしたのが5月1日。GWの間中、ずっとこの事を考えていました。
それまで独立なんて考えたこともなかった。でも、「自分の力でやってみたい!」という思いがムクムクと頭をもたげてきたんですよね。そして、GWが終わる頃には「独立する!」と腹は決まっていました。
そして、翌年2015年の1月1日に、東京・銀座に、所員ゼロ、私ひとりで運営するぼっち事務所「クロスリンク特許事務所」を開業したんです。
こんな経緯ですから、当然、準備も不十分だし、成功の確信なんて何もなかった。でも、そうせずにはいられなかったんです。
私の肩書き「ローテク弁理士®」と「ネームチェンジャー®」について
皆さんがイメージする特許の世界って、最先端技術やハイテクじゃないですか?今ならAIとか。
でも、私は特許事務所勤務時代、いわゆる「ハイテク特許」とは、次元の違う宇宙にいました(笑)
私が扱っていたのは、生理用品、紙おむつ、ティッシュの箱、トイレットロール…。皆さんもよくご存知の生活用品に関する特許です。最先端技術じゃない、ハイテクとは真逆のローテクの世界。
でもね。ローテクでも発明の捉え方、特許の書類の書き方、審査官との書面を通じたディベートで特許はちゃんと取れるんです。技術が最先端かどうかではなく、「今までの技術に対してどれだけ工夫をしたか?」、「それを言葉で伝えられたか?」で勝負は決まる。この経験が、私の「ローテク弁理士®」という看板の起源です。
私はもう一つ看板を持っています。それが「ネームチェンジャー®」。
私は独立してから、特許だけでなく商標登録の仕事も始めました。その仕事の流れで、商品名のネーミングについてアドバイスする仕事もしています。当初は「ネーミングプロデューサー」という肩書きで活動をしていました。
でも、ある時、友だちのおっくんに言われたんです。「ヤマダさんは他の人には面白い名前をつけるのに、自分は『ネーミングプロデューサー』って。普通すぎん?(笑)」って。
むー。確かに(苦笑)名前の専門家なら自分の名前も気が利いた名前にした方がいいよね…。
ここで生まれたのが「ネームチェンジャー®」という肩書きです。
モチーフは「ゲームチェンジャー」という言葉。サッカーで、後半残り時間15分のところで投入されて試合の流れを一変させる選手。三笘薫みたいな。あぁいう選手を「ゲームチェンジャー」っていいます。局面をドラスティックに変えられる人。カッコいいじゃないですか!
それで、私はネーミング界のゲームチェンジャーになろう!と思ったわけです。一文字だけ変えて、「ネームチェンジャー®」。ネーミングでクライアントのビジネスにゲームチェンジを起こしたい。そんな願いを込めて名付けました。
名前や肩書きは自分の看板。他の人が最初に私に触れるタッチポイント。それが第一印象を決めてしまう。だから、名前を変えれば印象が変わる。印象が変われば相手の反応が変わる。それで、未来も変わっていく。
私は自分自身でそれを証明していきたいと思っています。
堅い肩書きとの意外性・ギャップを楽しんでください!
最後に、ほんの少しだけ余談を。
私はお酒が一滴も飲めません。完全無欠の下戸です。甘いもの一本で生きています。
「スイーツ弁理士」。私の3つ目の肩書きです(笑)
「スイーツ弁理士」で検索してみてください。最初の1ページはほぼほぼ私の食べ歩きブログやSNSです。こんな活動もやってます。
このニュースレターで書きたいこと
ここまで長々とした文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
もうわかりましたよね?「弁理士」というと、「頭良さそう」とか、「敷居が高そう」とか思うかもしれませんけど、私はずっと、「うまくいかない側」にいた人間です。華やかな経歴なんて何もない。
15年も試験に落ち続け、ローテクの現場で地味な特許に関わり、ひとりぼっちで事務所を始めた。そんな人です。だからこそ、知財の必要性をうっすら感じながらも、何から手をつけたらいいか分からない、やってるけどうまくいってない、そんな中小企業やスタートアップの経営者さんの気持ちが誰より分かると思うんです。
それと、私は商標登録やブランディング、ネーミングに関して、執筆やセミナー登壇も結構しています。業界誌「美容の経営プラン」で「守りと攻めのネーミング」という連載をしたり、Yahooニュースに寄稿したり、近畿経済産業局や東証プライム上場企業でセミナー講師として登壇したり。
このニュースレターでは、世の中で話題になっているネーミングや商標のニュースを、弁理士の目線で読み解いていきます。あの会社はなぜ社名を変えたのか。あの商標トラブルでは何が起きていたのか。
一見、自分とは関係なさそうなニュースの中に、「あっ!これうちと同じかも!」というヒントが必ず隠れています。このニュースレターでは、ニュースを肴に、肩の力を抜いて、名前の面白さと怖さを一緒に眺めて、ほんの少しの気づきを得てもらえたら、それで十分です。
まずはこのニュースレターを無料購読してみてください。次にネーミングや商標のニュースが世間を騒がせたとき、私がその問題を解くための「補助線」を引きますから。
では、また次の更新で。
「ネームチェンジャー®の視点」は、中小企業様や個人事業主様のビジネスを跳ねさせる商標登録や商品名のネーミング、企業のブランディングの話をお届けしています。
見逃したくない方は👇️👇️👇️
追伸:
それじゃぁ物足りない。もっと勉強したいという人には、私の事務所のオウンドメディア「ネーミング・ノウ」で、具体的なノウハウや辞書的な知識解説をしています。











山田さん、記事をご紹介いただきありがとうございます。
山田さんの諦めない心が垣間見れて、読むのが楽しかったです。
僕が一番関心を抱いたのは、次の一文です。
「ヤマダさんは私より知識があります。でも、論文の書き方がすごく悪い。」
「知識」と「テクニック」は別物。どっちかに偏っていてもうまくいかないし、どちらも中途半端ではうまくいかない。
非常に考えさせれました。
記事にしてみようと思い、タイトルを決めました。
「お城の周りでくるくるとレベル上げする人と、真っ先にメタルスライムを目指す人の違い」
ネームチェンジャー的にいかがでしょうか。
(ドラクエをご存知でなければすみません💦)
勇気をもらえる記事を読ませていただき、ありがとうございました🐞
山田さん、15年!!すすすすごすぎます👏👏👏
弟が公務員になりたいと、試験3回受けたのにもすごいとは思ったけど、その5倍だなんて!
その努力がまさしく、山田さんの強み!武器ですね〜😭🌈
これからの山田さんの動向が気になって仕方ありません😂👏